哀れ、皆さん(笑)
クスクス笑っていると隣にいた昶がこちらを不審者でも見るかのような目つきで見ていた。
あのー…その視線、かなり痛いし悲しくなるんですけど………。
落ち込むと…
「なぁ…その笑い、何を考えてるんだ? 事情が分かんねぇヤツは警察に届け出るぞ?」
け…警察に届け出るって!!
あまりにも酷くないか?
まぁたしかに事情が分からないと怪しいだろうから昶には話しとくか。
「あーなるほど。 そんなの自然に任せとけ。 萌架も自分のことだからなんとかするだろ。 それに萌架があわてふためくって姿も見物だ」
クスクスと黒い笑みを零しながら言う昶。
このとき藍は『昶にだけは弱みを握られるもんじゃねぇ…』と思ったのだった。
あ…放課後の迎えどうすんだ?
聞いてないので今さら疑問に思った。
〜♪
「もしも…って集会? んじゃ迎えに…了解」
萌架からの電話。
集会するから呼びかけして迎えにこいってさ。
まったく…人使い荒いよな。
ま、気取らないとこが萌架のいいとこなんだけど♪
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