ったく。 俺が理性と格闘してるっつーのに、可愛い顔して寝やがって。 「行って来るな」 朝、熟睡している紗耶にキスをして署へと向かった。 車を職員専用駐車場へ停めて署へ入ろうとした矢先、一人の女が視界に入る。 誰だあれ? …どこかで見た事あるな。 その女は俺と目が合うとすぐ、その場から小走りで去って行った。 見た事ある事は確かなんだが…時と場所までは思い出せねぇ…。 まあ、いいか。 用があんなら、また会うだろ。