「紗耶、大丈夫か?」


「…翔ちゃっ…怖かった…ヒクッ…翔ちゃんの手が…ヒクッ…」


「ああ、これか。少し痛むが問題ねぇよ。心配かけて悪かった」


「…っ…うぅ、んっ…ヒクッ…」




怖かったのとホッとしたので、中々涙がおさまってくれない。


コンビニ店員は救急箱を持ってこっちへ来ると、翔ちゃんの血まみれの手の応急処置をしてる。


こんな時に私何も出来ないなんて…凄く、情けない…。


ごめんね、翔ちゃん…。


ごめんなさい。