ポタポタ……――。


包丁を握っている翔ちゃんの手からは真っ赤な血が滴り落ちる。




「や、いや…翔ちゃんっ!!!!」




翔ちゃんは包丁の刃の部分を握り締めた後、床へと包丁を置き強盗犯をもう片方の手で思い切り殴った。


強盗犯は後ろへ尻餅をついて倒れた所を、翔ちゃんが後ろへ回り込み犯人の両腕を捩り伏せ床へと押し付けた。


コンビニ店員は急いで警察へと連絡を入れて、後は警察が来るのを待つ事になった。