その瞬間……――。


一瞬の隙をついて翔ちゃんが包丁を持っている強盗犯の右手を強く蹴り上げ包丁が宙を舞った。


強盗犯は余程痛かったのか悲鳴と共に右手をおさえてる。


宙に舞った包丁はコンビニ店員へと向かって落下して行く。




「危ないっ!!」




コンビニにいる客全員が息をのみ、コンビニ店員は頭を抱えしゃがみ込んだ矢先……――。


翔ちゃんは手を伸ばし包丁をコンビニ店員の真上で握り受け止めた。