「ハハハ。もしかして、魚嫌いなのか?」


「や、やだよっ。泳いでる魚がすぐ下にいるなんて、やだっ」


「プッ。くくっ」


「わ、笑い事じゃないよーっ。翔ちゃんなんとかしてっ。ねぇ、戻ろう?!」


「わかったわかった。連れて帰ってやるから、背中にしがみついてくれ」


「…う、うん。わかった」




翔ちゃんの背中にぎゅっとしがみつき、おんぶの体勢になると翔ちゃんは浅瀬に向かって泳ぎ始めた。