翔ちゃんに…知らせなきゃ…。 私は、犯人達の死角になる陳列棚に隠れて翔ちゃんの携帯を鳴らした。 翔ちゃん出るかな…。 お願いだから…出て…。 『紗耶。どうした』 「翔ちゃん…今近くのデパートにいるんだけど…一階で銃を持った三人の男が…」 『…なに。立て篭もりか』 「う、うん…」 ―――キャアァー!!――― 銃声と共に叫び声がこだまして、陳列棚から覗くと血を流して倒れてる人が見えた。