「もう帰んの?」



「あぁ。もう終わってるだろ。それにここら辺にいるといろいろと危ねぇ」



……。


何が危ないんだろうか。



「いいか?あんまり一人でうろつくんじゃねぇ」



「…何で?私はもう子供じゃないよ?心配しすぎじゃない?」

呆れた顔の奏は私を上から見下ろす。


学校に行くのだって本当は送り迎えなんていらないのに…