しばらく話した後、みんな走りに行った
―――私と和弥を残して。
「なぁ凜、…怒ってんの?」
「………」
せっかくの合同集会なのに、私はバイクを運転する気分にならなくて、ずっと座ってた。
和弥も気をつかって、私の隣から離れない――
別に怒ってるわけでもないけど、なんか複雑……
「な。俺達も走りに行こうぜ?」
口を尖らせて和弥を見ると、困ったように笑いながら私の頭に触れた。
まぁ、ずっとここに座るわけにもいかなくて
「……わかった」
私と和弥も走りに出ることにした。
もちろん私のバイク――
和弥が運転して、私が後ろ。
私は素直に後ろに跨がって、和弥の背中に体重を預けた。