こいつ…まじで……!




「調子乗ってんじゃねー!!!」




ガツンと気持ちいいくらいに顔に命中した私の拳―――


でも、倒れると思ってたのに




「ってぇー…」




和弥は倒れなかった。




「まじ痛ぇ…顔殴られたの久々だし。つか女に殴られんの初めてだなー」




頬に手を当ててヘラヘラと笑ってる。


いちいちむかつく奴だな――




「…もう一回殴られたい?」


「ははっ、遠慮しとく。ほらっ帰るぞ。家まで送ってやるよ」




はぁ?


送ってやるって……




「上から目線かよ」


「………」






シカトですか?