クリスマスを喧嘩で終わらせた私達は、年明けも一緒に過ごした。


いつものたまり場で、いつもの様に過ごす。




でも一人だけ、いつもと様子が違う奴がいた。




「なっ…何?」


「何?はこっちの台詞。なーにがあったのかな?亜由美ちゃん?」




そう、亜由美だ。


さっきから会話には入ってるけど、何となく上の空で、心此処に在らずみたいな。


そんな亜由美を少し離れた所まで連れ出して、お得意の尋問開始。




「ななな何にもないって!」


「ほーぅ。…噛み噛みじゃーん?」


「だから何にもっ」


「何があったのかなー?」


「だーかーらー…」


「亜由美ちゃーん?」


「〜〜っ。………はい。もうっ!話すよ!話せばいいんしょ!?」







――――勝った。