和弥はその場にしゃがみ込んで、男達をじっと見る。


男達にはまだ意識があるみたいで、和弥を見上げた。




「…KINGとQUEENに手ぇ出すなよ?」


私にも聞こえるように、和弥は言った。




KINGはカズヤ、QUEENはリン―――




つまりは“夜龍とREDQUEENに手を出すな”




そう和弥は忠告したのだろう。




「…………っ!?お前ら……まさか…」


「っし、凜行こうぜ〜」




スクッと立ち上がった和弥は、私に振り返った。


「あ…ああ」




そんな和弥に拍子抜けした私は、気の抜けた返事しかできなかった。