轟音とともに、二台のバイクがこちらに近付いてくる。




「…夏帆達かな?」


「…違う。さすがの聖剛も空気読むだろ…」


「…?空気?」


「いいから。知らねーふりしとこうぜ」




私達は停めていたバイクへ歩き出す。




さっき入ってきたバイクからは三人の男が降りて、私達を見る。


和弥の予想通り、夏帆達じゃなかったな……




「よう姉ちゃん…あんた可愛いなぁ」






―――――あ?




おとなしく帰りたいのに、そういかないのは暴走族やってたツケ―――?