宗助、少し雰囲気が変わった?


いつもなら私にむかって笑いかけてくれるのに、今は感情が読み取れない。


遅れたこと、怒っているよね…。


「お待たせ。ごめんなさい、仕事が長引いちゃって」


そう言いながら、向かいの席についた。


「…ねぇ、なんで目を合わせてくれないのかなぁ、私が遅れたこと、怒ってるよね」


私には、そんな理由しか思いつかない。


「私から誘っておいて、ホントごめんなさい。何でも言う事を聞きますから、とりあえず、機嫌直して!」


私は、頭の上で両手を合わせて謝った。



レストランの中、ひとりで30分待つのって意外にキツイ。



「とりあえず、メシにしよっか。つららさん、お腹すいてるだろ」


そういえば、私、相当お腹すいてたかも。


なんだかんだでお昼ご飯、食べ損ねたし。


「うん、宗助とご飯、久しぶりだしね」


そんなことを話していると、最初の料理が運ばれてきた。


「よかった、宗助が来てくれて。料理美味しそうだね、ではでは、いただきます」


ご飯を食べ始めたけれど、私もいつもと違うのかな。


おかしいな、私、少し緊張しているのかもしれない。