ホクホクと、戦利品の洋服とレジ袋をかかえて車に乗り込む。


明日は休日だし、美味しいお酒でも飲んでしまえっ。


そうと決まれば、メールを一斉送信でしょう。


家庭がある人や、デートしてる人もいるからね。


みんな、元気にしてるかなぁ。


しばらくすると、携帯電話が着信音を鳴らす。


一件のメールが入っていた。


新堂君からだ。


『お久しぶりです、山下チーフ。あっ、今は違いますか。
僕、彼女とのデートでいけないんですが、びっくりです。
山下さんはあの人と付き合っていると思ってたんですけど、違ったんですか?』


一体どうゆうこと?


新堂君の彼女には悪いけど、電話をかけてみる。


『もしもし、デート中にごめんね。いろいろと言いたいことはあるんだけど、とりあえず、どうゆうこと?』


新堂君は、電話に出てくれる。


『お久しぶりです。いや、僕もびっくりですよ!偶然なんですけど、松本さんを見たんです』


で?


『モデル並の綺麗な人と食事をしてたんですよ。しかも、仲良さそうに、ホテルの中に消えていったんですよ』



はいはい、そうですか。