「今日も疲れたぁ」


いろんなことが起こるけれど、楽しいし、面白い。


あの日から、リストに載っている人達を少しずつ暗記して、彼のスケジュールを把握してきた。


やっと秘書らしい仕事が、形になってきたな。


しかも、秘書業だけやっていればいい、なんてことは言ってないので、虎視眈々といろんなことを計画できる。


まだ今は、秘書の仕事にいっぱいいっぱいなんだけどね。


「無条件に惹き付けられちゃう人、なんだよねぇ」


一緒にいると、彼の事をもっと知りたくなっていく。

本人には絶対に言わないけれど、最初は、全否定から始まったから。


だからかな、彼にみてもらいたいし、贅沢をいえば認めてもらいたい。




そんな想いが、私の中には育ち初めていたんだ。