「で、何がどうなってこんなふうになってるんだ」


宗助、ちょっと怖いよ。


「パワハラ、セクハラで訴えられても責任は持てないからな」


すいません、とりあえず、お酒は飲んでいないです。


「悪魔的な者と契約をしてしまって。ストレスと殺意がこんなことに」


もう一度、デコピンがとんできた。


「休みボケか?寝ぼけてんのか」


「いや、ほとんどのところがノンフィクションです」


そんなやりとりを不思議そうにまわりが見つめている。


最近、なんていうか、私のイメージが崩れてきていると思う。



「宗助、仕事の前に来てくれたんだね。ごめん、詳しい事は後で話すよ。後でちゃんとメールするから」


コソリと耳打ちをして、宗助を追い出した。


確かに、こんなチーフ嫌かも。



私は、デコピンされた額をさすったあと、仕事モードのスイッチを入れ直した。