「相変わらず、不細工なヒヨコが好きなんだな」


「不細工とは言ってくれるじゃないの」


この可愛さがわからないなんて残念。


はぁ、でもわかってもらえなくてもしょうがないか、このヒヨコシリーズは、何故か友達にも不評なのよ。


「ちょっと着替えてくるね、そしたら一緒にご飯食べよ」


ふと、宗助の方を振り返る。


「…覗かないでよ」


「覗くか、バカ」


私は、笑いながら寝室に向かった。
今は夕方をとっくに過ぎた7時頃。
私たちは夕御飯を食べてないから、きっと宗助もお腹が空いているよね。


レトルトでもいっか、ご飯はあるし。


そう思いながら、私はラフな恰好に着替えた。



あ〜、やっぱり部屋着は楽チンだよね。







「お待たせ、ご飯はカレーでもいい?材料がないから、もちろんレトルトだけど」


後ろ髪を簡単に束ねて、私は宗助に話しかけた。


「つららだって疲れてんだろ、とりあえず座れよ」


そう言いながら、宗助はトントンと自分の隣を軽く叩いた。


うっ、いつになく優しい口調じゃん。


「ん、そうだよね。せっかくの紅茶が冷めちゃうよね」


私はおとなしく、宗助の横に座った。