「すいません、お邪魔します」


二人は、強引ともいえる私の圧力に負けて部屋に入ってくる。


よく寝たためかすっかり回復した身体を動かして、二人の為にアイスティーを用意した。


もちろん、ティーパックのやつなんですが。



やっぱり、スイーツには紅茶だよね。


「ご飯食べてなかったからお腹すいてたんだ。いきなりだから豪華な物は作れないけど、あっ、炒飯ならいけるかも」


冷蔵庫の中身を確認しながら、リビングにいる二人に話しかける。


二人は少し、ソワソワしていた。


「いや、気ぃ使わないでください」


そう言いながら嬉しそうな佐々木君と、いつもなら一番に乗ってきそうなのに、いまいち静かな宗助。


「宗助、私が料理出来ないとでも思ってるんでしょ」


その言葉にやや遅れて、まあなって、気のない返事が帰ってきた。


一人暮らしをしてるんだから。


味の保証はできないけれど、私にだって切って炒めるくらいは出来るよ。


でも、男の人に料理を作るのは何ヶ月ぶりくらいだろ。


うっ、やっぱりやめた方がよかった?
でも、出前だと時間がかかるし、病み上がりに味の濃い物は嫌だしなぁ〜。