「山下チーフ、熱があるな。ちょうどいい、明日から2日間の有休を取れ。そのかわり、明後日からは今以上に動いてもらう」



それは、私には責任がおえないし、何もできないってことだ。


「今日はもう遅い、残るのは俺と新堂でいいから、早見に送ってもらえ」


彼の手が離れていく。




「・・・一人で、・・・帰れます」


私は、そう言うのが精一杯だった。