「はい」


こんな優しい親ならよっぽど良かっただろう。


俺みたいなほったらかしの親のいい所なんかない。


「坂本くん」


「ん?」


「また明日ね!準備頑張ろうね」


その笑顔にまた惹かれる。


どれだけ俺の心を奪えば気が済むのだろう…。


「おう!じゃーな」


島田の家を出て嫌いな家に帰ることにした。