島田の指示通りにバイクを走らせて最後は少し住宅街の方へ入るとすぐに分かった。


1軒だけ白くて華やかな家。


表札には島田と書かれていた。


「着いたよ」


そういうと島田はヘルメットを外した。


少し潤んだ目で俺を見ては


「ありがとう」


と優しく笑った。


「怖かった?」


「少しだけ」


と、遠慮がちに言う。