「重かったでしょ?」


と言うけれどそんな華奢な体して何が重たいのか。


「超軽い」


と返した。


「これ着とけ。寒いだろ?」


俺は自分のブレザーを脱いで渡した。


5月の頭といえ昼間は暑くとも夜は肌寒い。


だけど島田の格好はブラウスのみだ。


「え…でも」


「俺は大丈夫。島田が風邪引いちゃ意味ない」


「ありがとう…」