いわゆる“不良”に属する俺らは何かと勉学に挑む奴らに敬遠されていた。 だけど今はそんな奴らどうでもいい。 ふと奥の机の方を見ると島田がいた。 1人で黙々とやってる様子で喋りかけていいのか分からなかったけど喋らなければ俺の恋は一生報われない。 一歩踏み出せ、俺!! そう意気込んで島田の傍に行った。 「…島田」 俺の声に気付いたのか島田は顔をあげた。 「坂本くん?…どうしたの?」 細くて高い声が俺に響く。