「お待たせしました、アイスコーヒーになります」


俺の前にアイスコーヒーが置かれジュースを飲んでいた島田は飲むのをやめた。


「飲みながらでいいから聞いて」


「うん」


俺はガムシロップとフレッシュを入れて混ぜて飲む。


「有紗といっぱい話したの。薄々有紗が坂本くんのこと好きだって気付いてたから」


そのこと?


「遠慮するつもりでいたの。でも駄目だった。恋愛だけはどうしても止められなかった」


俯く島田の姿がいつ見ても可愛いって思ってしまう。


「…志穂は坂本くんが好きです」