「朝が来た!気持ちいいね!
起きて、起きて!」



そう叫ぶ声も、彼女には 朝の小鳥のさえずりとしてしか聴こえていないだろう。


だけど君は、そんな小さな僕の声で目を覚ましてくれる。



「ん……ソラ、おはよう。」


「チュン!」

おはよう、今日もいい天気だね。



僕の家、鳥カゴは 彼女が眠るベッドのすぐ横におかれてる。


だから夜は 一緒に眠ることができるし、彼女の話し相手にもなったりするんだ。



「今日も学校だ、支度しなきゃ」


君は大きく屈伸をしてから、ベッドを降りた。