心が思い出さないようにテレビをつけた。




「どうだ?」

「大丈夫……ありがとう」




自然に口元が緩んだ。




心からの礼は気持ちがこもってる。




だから…言われた側は嬉しくなるんだな。




心はまた俺の方に頭をのせる。




俺も後ろに手を回して心の頭を支えていた。




「新……迷惑かけてごめん」

「何いってるんだよ」

「もっと……普通に生まれたかった」




俺は心の願いは切なく響いた。