6月


教室(休み時間)



『黙れよッ!サル!』

でかい声が廊下まで響き渡りそうだった。自分でもビックリするくらいに。

「はぁ?お前が黙れブタッ!」

負けじとこのバカもでかい声で叫ぶ。

「お前の方がうるさいから、この優しい優しい隼人様が、注意してあげたんだよッ!」

長いんだよッ!!あぁ~!蹴り入っちゃうかも。もしくはパーだなッ!

『なに自分で「優しい優しい隼人様」とか言っちゃってんの?頭大丈夫?』

ちょぉ本音wだってこいつに気ぃなんか使う訳ないじゃん!!

「お前も言ってるぞ!『優しい優しい朋奈チャンが手伝ってあげる♪』とか、お前のほうが頭いってるくね?」

あぁ~~~!!ウザい!!後一発かましてから、蹴りだなッ!

『あんたねッ!「うるさぃ!!!!!!!」

ビビッた~!!何?誰?

私の目線の先には…