いっぱいいっぱいの頭で一生懸命整理にいそしんだ。
優さんが思ってたよりすっと普通に話してくれた事にちょっと安心して、思いつく限りの疑問を吐いて、だけどやっぱり頭にうまく入ってこなくて、私は相当頭が悪かったらしい。どんくさい頭の持ち主だったらしい。
でもとりあえず、今は何もしなくていいって事だけはわかった。
びっくりして、ほんとに何もしなくていいんですか。って聞いたら、
他人に金貰えるような才能も容姿ももってないだろ、と言われた。
それを聞いて、可愛くなくて良かったって思った。だけどちょっと悲しかった。
さすがに自分の容姿のことはわかってるつもりだ。散々言われて来たから。
まぁ小学校6年生ぐらいまでは自分もそこそこ可愛いって思ってたけど。
だって親戚のおばさんやひいおじいちゃん、おばあちゃんは可愛いって言ってくれた。よく考えたら可愛いって言われた時は必ず留美も一緒だったし、そもそもちっちゃい頃はみんな可愛い可愛いって言われるものだけど。
妹はかわいい顔をしてるしスタイルも良くて目立つタイプ。
私は一言で言うと冴えない。
わかってることだし、今まで言われてきたことだけど慣れない。
面とむかって言われるのはやっぱり辛い。悲しい。
「妹の方ならまだ稼げるだろうけど……まぁ、」
優さんは言いづらそうに言葉を濁したけど、目が可哀想に、って言ってた。不憫だな、って目であたしを見てた。
だけど、でも、今回は可愛いくなくて良かったって思ったし安心もした、