着替えたので咲弥さんのところに行くと、 「んー、やっぱりお祭りには浴衣だよね」これでもう僕一人で張り切ってる人じゃないねって私を見て満足そうに笑った。
来たときよりも薄暗くなった道を歩く。 夜店がある場所とかなり離れているせいか、人通りは多いけどゆっくり歩けないわけじゃない。
咲弥さんは、曖昧な返事しか返せない私にやたらとアマゾンの話をしたがった。
アマゾンとか探検したいよねー、とか
アナコンダって絶対かわいいと思うんだよねー、とか。
なんでも、この前テレビでアマゾン特集がやってたらしい。
私はアマゾンに行きたくないし、あのアナコンダをとても可愛いとは思えないため返答に困る。
だから、返事につまる。
テレビの影響を受けやすい咲弥さんは感性も独特らしい。