「似合ってる」


腕にしがみついてくる留美を、引き剥がそうとする素振りを見せない優さんは、涼しい顔で留美にふわり、と微笑んだ。


……………ほんとに仲いい。


私の知らないときも留美は優さんの部屋に入り浸っているんだろう。
爽馬さんや信吾さんとも、たくさん話をするんだろう。



もやもやする。あぁ、また劣等感と酷い疎外感。
私の方がお姉ちゃんなのに、っていう。
たかが一年、先に生まれただけだけど。

苦しい、くるしい、クルシイ。



そんな感情がグルグル胃のあたりで回る。
だから、“もう慣れっこだから”“しょうがないことだから”“今更だよ”


って吐いた息と共に自分を何回も納得させる。


一生変わらないからこれぐらい気にするな、って