「いました。すぐに連れて帰ります。」

そんなことを考えていると
向こうに、携帯を持った強面のおじさんを見つけた。

そのおじさんは確実に私を見てて、探してくれていたこと、見つけてくれたことに安心した。








───“類は友をよぶ”ってことわざは本当かもしれない。

昨日今日であった人達は美しすぎる。
優さんは王子様みたいにみえるし、信吾さんはガラが悪くて不良っぽいけどかっこいい、爽馬さんは爽やかお兄さんで、楓さんは眼鏡で艶っぽい美人さん。ゆいとくんは将来が楽しみな可愛い男の子だ。

さっきまで遊んでた太郎さんも整った綺麗な顔をしてた。

まぁ、私はその美しい友の中に含まれないけれど。

発見してくれた人や連れてきてくれた人を見て、失礼だけど、あの人達はズバ抜けて整っていたんだと思った。


私はその後、強面のおじさんの車で連れて帰ってもらった。
ほっとして、だけど何か言われるのかなって不安になって、結局、憂鬱な気分で私が昨日寝た部屋のドアを開けた。






──真っ先に私の視界に入って来たのは、部屋の片隅に置かれたテーブル、の横のイスに座って鬼の様な顔をした優さんだった。