カンカンカンカンッ

まるで火事の時のような警告。

その途端周りの建物から人々が飛び出してきた。

「きゃああああああ!!!!」

「うあああ!!」

人々の叫び声が夜の都に響き渡る。

「これは、尋常じゃないよね・・・。」

私は顔を上げて物陰から出ようとする。

そのとき一人の男が狂ったように叫んだ。




「鬼がでたぞぉー!!!」






「っ?!」

おに?!今おにっていった?

おにって、鬼?!

えええええ?!

何々此処!!