私は拳を握り締めると今は夜の暗い町に歩みを進める。

そこでふと腰にぶら下がってあるものに気づく。

「・・・っ?!刀っ?!なんでっ?!」

私はそれに気づくと急に腰が重たくなりフラフラと近くの建物の壁に寄りかかった。

「えっ?!えっぇ?!本物?!どどどどどして?!」

チェーンで上手く刀が納められるようになっている。

腰から伝うそれの柄を手に取りゆっくり慎重に引き抜く。



「・・・わぁ・・・。」


月明かりに照らされて綺麗に輝く。

私は見とれるようにそれに見入っていた。



ダダダダダッ


「っ?!」

私は無数の足音が聞こえてきたのに気づき慌てて刀を納める。

そして物陰に隠れ息を潜める。