「ごほっ・・・どうして、こんなことに・・・?」

私は顔を少し揚げる。

何故こんなことにならなくてはいけなかった?

そう。

あの時何かを感じた。

呼ばれてた。

私を此処へ呼んでいた。

誰が?

分からない。

でも、確かに私ここへ来なくてはいけないって思った。

バッ

私は両足を踏ん張って立ち上がる。

その先に何もないかもしれないけれど。

確かにあの時呼ばれていたのなら。

あの時のようにいかなくちゃ。

もう、後には戻れない。

みんなを探さなくちゃ。

絶対みんな無事なはず。

きっとそうだ。

此処へいても何も始まらない。

前へ行かなくちゃ。