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「いやああああああああーーーー!!!」

私は悲鳴を揚げながら飛び起きた。

「はぁはぁはぁ・・・。」

呼吸が激しい。

私は目を開かせて自分の膝を見つめながら激しい心臓を押さえ込む。



だんだんと呼吸が収まってきて私は自分の手が胸から離れないのに気づく。

そして、そこが異常なことになっていた。

「うっ?!」

胸から大きな大輪の花が私の身体を覆うように描かれていた。

真っ赤な花に私は先程のことを思い出す。


『いやああああああああ!!!!!』

『きゃああああああああ!!!!!』

『ああああああああああ!!!!!』

みんなの叫び声。苦しむ姿。

私を蔑む紅い少女。

「うっ!」

私は四つんばいになってその場で吐いた。

場所を選ぶことなどない。

此処は迷い込んだ場所と同じで霧に覆われていたから。