「誤っても何にも解決しない。」

椿は冷たく言い放つ。

その言葉に肩を揺らすが頭を垂らす。

「・・・ごめんなさい・・。」



胸がざわつくのを感じた。

周りの花々が悲鳴をあげた気がした。

その瞬間、大華から強烈な【紅】に包まれる。





「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

「あぁぁぁぁぁあああ!!!」

「いやぁーーーーーーーー!!!」

さまざまな叫びや悲鳴、咆哮が聞こえてきた。


周りが【紅】に拒まれて見えない。

「みんなっ!!!!」

その瞬間胸が裂けそうなほどの衝撃を受ける。

「ああああああああああぁーーーーーー!!!!!」

【紅】が胸から流れ込んでくる。

禍々しい。苦しい。でも痛みはない。

痛みよりも重い何かが私に圧し掛かる。

(嫌だ・・・!!嫌だ!!こないで!!助けてっ!)

地面に胸を押さえ込みながら倒れる。

必死に【紅】を止めようとするがその制したての間を滑って入ってくる。

「ああああぁぁ・・あぁ・・あ・・ぁ・・・!!!」

私は口を空けたままもがき続ける。


みんなみんな私の性。

ごめんなさい。許して。

もう一度みんなに会えるなら・・・私は・・・。



みんながもがき苦しむ様子を薄らぐ意識の中見ながら私は呟く。

「ごめんなさい。」

と。


やがて、私は闇へと沈んでいった。