「外見の嫉妬により土下座しろと


言われています」


するとすべて上司から聞いていた本部長が



「困ったね ちょっと



落ち着いて聞いてくれるかな?」


「いくらで土下座できる?」と聞いてきた



私は唖然として言葉もでなかった



本部長は本気で金額を聞いている


私がお金に執着を



持っていることは知っている



お金を渡せば



土下座くらいしてくれるだろうと思ったのか



確かに私はお金に執着はある



けれどその時



私が幼い頃



人生の邪魔ばかりする父親に教えてもらった


少ない記憶の中のひとつの言葉がよぎった



「誇りを失うな プライドは誇りだ



ありすぎても良くないが



プライドのない人間にはなるな」



という言葉だった