そんな生温い風に嫌気がさしてきた時、亜美にとっては嬉しい声が届いた。



「亜美〜、冷房つけるから窓閉めて〜」



亜美は、返事をせずにシャーペンを置き、席を立った。


窓の前に立ち、外を眺めた。


亜美はマンションの一階に住んでいるため、決して良い景色では無い。


亜美の部屋は、玄関から入り、廊下の途中に。

窓は玄関と同じ、北の方にある。