「はぁ…やっときゃ良かった。」


広くない部屋に、小さなため息が響いた。


机に向かい、英語の単語をスラスラとノートに書き込んでいた。



「あっついなぁ」

手を使い、汗の付いた顔に風を送る。


開いている窓からは、夏の生温い風が入ってくる