窓に着いている血が、下に流れていく。



亜美は気絶寸前だった。





「亜美ー?窓閉めてくれたかしらー。…亜美?」



窓の下で、尻餅をついたような格好の亜美にお母さんが気付いた。



亜美はお母さんの胸に飛び込んだ。



「どうしたの〜、なんかあった?」


「窓」


お母さんは、窓を見る。



「うふふっ、何よぉ?虫でも居た〜?」