今は学校の帰り道。
今日は橋本は
話し掛けてこなかった。

なんでだろ?
昨日剣道教えて
もらったから
お礼言おうと思ったのに。


「大野さ。
最近優也と仲良いよなー」

いきなりの
村上くんの言葉に
驚いた。


「えっ!そ、そうかな」



「うん」


村上くんが
目線を落とした。


罪悪感が漂った。



「大野…」


「ん?」


「俺さ。

ヤキモチ妬きなんだ…

他の奴と

仲良いの…


嫌だな。」



「…え……」



意外。


村上くんが
ヤキモチ妬いてくれてる。


嬉しい。


嬉しいな。




「わかった!」


「え?」







「ゆみ、もう
橋本と話さないね!」



橋本と縁きる。

私は村上くんが好き。


だから
そのぐらいできる。


「ゆみ、村上くんが
好きだからね……」




「ありがとう」




大好きだよ、村上くん