白い肌、真っ直ぐに伸びた漆黒の髪、筋の通った鼻に切れ長の目。

まるでさっき鮮血を啜ってきたかの様に真っ赤な唇。

冬子は美人なのだ。
それも絵に書いた様な

但し黙ってさえいればである。

目を吊り上げ、口を歪めて放つ言葉はいつも下劣だ。


彼女はどうやら自分の感情を抑えられないらしい。

抑える気もあるかどうか…


つまり僕とは全てが正反対なのだ。

双子の姉弟なのに