様々な噂が行き交う中で、真実なのは女の人の家で泊まり歩いてる。
家にいたくないのだ。
何があったかは、その当時まだまだ子供だったわたし。
あの噂に怒ったわたしと、優しくわたしを諭す彼との距離が、あの時明確になった。
大人になってく彼の後ろ姿を見つめることしか出来なかった、わたし。
だから知らない。
知ったとしても、わたしが出来ることはほんの一握りのことでしかないということを、大人になったわたしは理解してるから追求をしない。
……彼が一生分の愛情を捧げれる相手が、やっと見つかった。
それはとても喜ばしい。