「あーあ。本気で結婚しちゃうのか」


しみじみと息をつくわたしに、彼はクスクスと笑った。


「うん。だって、大好きだから」
優しく目を細めて、嬉しそうに頷いた彼は、わたしの幼なじみ。


「まっさか、あんたが結婚するなんて思ってもみなかったから」

本当なら、大切な幼なじみの幸せを祝うべきなのかもしれないけど……わたしの疑問は当然だと思って欲しい。