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「唄のことが、好きだから」

え…?

亮太の言葉を聞き、頭の中が真っ白になる。

「唄のことが好きだから、唄が他の男と居るのが嫌なんだ」

亮太が真剣な瞳(め)で、あたしを見つめるから、ドキッとする。

今まで、見たことのない亮太の表情に、驚きを隠せなかった。

そして、ようやく理解することが出来た。 今、あたしは“亮太に告白をされている”

「小学校の時から、一緒に居るのが楽しくて、唄の事をずっと見てきた」

亮太は顔を紅くしながら、言い続ける。

あたしも、つられて顔が紅くなり熱くなる。

7年前から、あたしのことを……。

今まで気がつかなかった。あたしの事を好きっていうオーラも感じられなかった。

「だから、俺と付き合ってほしい」

亮太が真剣な眼差しで、あたしを見つめる。