って言っても、お前は信じないだろうな…。
とりあえず、このことは浩平と相原にも伝えないと…。
もう、小学校みたいな思いをさせたくない。絶対に守る。
放課後、俺達は浩平たちに話した。
「皆、心配してくれてありがとう。だけど、あたしは大丈夫「「「ダメだ(よ)」」」
唄はそう言い張るけど、俺たちは、唄の言葉を遮った。
「唄が大丈夫だって言っても、相手は先輩だ。
どんな手段でお前に嫌がらせをしてくるか分からないんだぞ?」
俺の言葉を聞き、唄は少し考えてから納得し、俺達は先輩たちの対象法を考えた。
話し合った結果、クラスで居るときは俺が守る。
俺が守れない時もある。その時は、唄と選択科目が一緒の浩平と体育の授業が一緒の相原に頼んだ。
「巻き込んじゃってごめんね」
唄は申し訳なさそうな表情で、俺たちに謝る。
「気にするな!」
「大丈夫だよ。僕たちは仲間だろ」
「そうだよ。唄ちゃんが一人で抱え込まなくていいんだよ」
俺達は、唄を元気づけた。
この時、俺たち3人は完璧な作戦だと思っていた。
その考えが、逆に唄を追い詰めてしまうとは知らず、俺たちは守ると言ってしまった。