「1年のくせに調子に乗って。あんた自分の立場分かってる?」


「佐藤くんに告白されたからって、調子にのるなよ!」


「なんで、お前みたいなブスが告られるんだよッ!」


「はあ?!」


状況が全く呑み込められず、思わず声を上げてしまった。


佐藤くん……告白……


「告白されたのかよッ?!」


初めて聞いたので、詰め寄るように唄に聞いた。


佐藤って言ったら、あの有名な佐藤先輩しかいないじゃないかッ!


くそ…!唄に告りやがって!俺だって、俺だって、告りたいのに…ッ!


「言わせていただきますが、あたしは告白されていません!」


「は?!」


唄の発言を聞き、俺の頭の中はさらに混乱する。


「はぁ?!佐藤くんがあんたに告白しているのを見た子がいるのよ!」


さらに、先輩は唄にキレる。


証拠があるから、これはさすがに逃げられない。


「あれは、先輩の冗談ですよ!」


唄は、先輩に抗議をする。


告白された状況が、全く想像できないけど、なんで唄は冗談だって言い張れるんだ?