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「今回も大成功だったわね」
「そうだな」
ライブの打ち上げも終わり、あたしと亮太は家に帰ってる途中。
「再来月は、学校でライブだな~」
「そうね。頑張らないとね」
あたし達は、顔を見合わせ微笑んだ。
「そうだな。そう言えば、曲の候補決めたか?」
「一応ね。だけど、これでいいのかなって思って」
家で、いろんな音楽ジャンルを片っ端から聴いては、リストを作って厳選をした。
そして、各自厳選した曲を持ち合わせて、文化祭のライブとオーディション兼用の曲を決める。
「何か変な感じだよな。オリジナルが1曲だけって。余計にプレッシャーが…」
亮太は、少し不安な顔をして胸を押さえていた。
今回は、オリジナル曲を亮太に任せているので、責任を感じるのも無理もないわね…。
「大丈夫よ!いつも通り、亮太らしい曲を作ればいいのよ」
あたしは、亮太を勇気づけた。
亮太は、安心した顔をして微笑んだ。