コンコン
と、遼くんの部屋のドアをノックする。
「どうぞ。」
ドキドキ・・・・・・
よし!!!
「どうも~♪」
あたしは、平然を装ってニコニコと笑いながらドアをあけた。
「三浦先輩!」
大志くんが、驚いたように立ち上がる。
立ち上がらなくてもいいのに;
ちょっとおもしろいな。
遼くんは・・・・
なんで先輩が??
って感じであたしのことを見てる。
「おばさんに、
『持っていって』って頼まれたの。」
理由を説明しても、
ずっとあたしのこと見てる。
なんか、そんなに見つめられるとはずかしいよ。
「じゃあ、大志くん。」
「はい。」
「ゆっくりしてってね。」
「は、はい!!!」
あたしは、そそくさと遼くんの部屋をでて、
自室へ向かった。
「はぁーあ。」
ちゃんと、誘えるかなぁ??
てか、どうやって誘えばいいのかなぁ?
普通に「一緒に行こッ」とかでいいよねぇ。
あ~~~~!!!
自分からとか、誘ったことないからわかんないよぉ;
バタバタとベットの上で暴れる。
なんか、幼稚だぁ。
まぁ、いっか♪
恋すると・・・・みんなこんな感じになるよね?
*遼side*
俺は、大志が帰っても、まだ
KAGEROUをしていた。
『我は、主の悪事を決して許さぬ。』
バシィィィッ!!!!
『うわぁぁぁ!!』
『必ず、悪は滅びるのだ。』
敵を倒したときに言う、陽炎のきめ台詞。
「おぉ!!」
こいつ・・・・
いい剣もってるじゃん。
(倒した敵の剣はもらえる。)
も~らいッ
このまま、秀吉を仲間にできたらいいんだけど。
信長は[本能寺の変]で見方したときに仲間になってくれた。
(こうゲームは歴史変更可なのです。)
なのに、秀吉はまだなってくれないんだよなぁ。
やっぱし、朝鮮出兵で強力すべきだったかなぁ?
そんなとき・・・・・
コンコン
本日2回目のノックの音。
たぶん、先輩だろうなぁ。
なんとなく、だけど;
「・・・・・どうぞ。」
「お、おじゃまします・・・・・。」
やっぱり、先輩だ。
なんだか、緊張してる??
それは、俺もだけど;
かなり、ドキドキしてる。
「あの・・・・遼くん。」
立ったまま、床に座り込んでいる俺をじぃっと見る。
「な、なんですか?」
「あの~~~。」
なんなんだよぉ!?
もしかして・・・・
例の好きな人と付き合うことになったとか?
いや、それは、ないか;
じゃあ、なんだろう?
グゥッ
いきなり、腕を引かれて
顔・・・・超近いんすけど!?
やばい・・・・
心臓がマジでやばい。
さっき、先輩が好きって気づいたばっかりだからホントにやばい。
「ねぇ、遼くん!!」
「は、はい??」
「今度!!
ちょっと付き合ってよッ」
え・・・・??
「だから!!
今度。
どっか一緒に行こうッね??」
「あ、はい。」
「うん。
麗と、杉原くんも一緒にね。」
「はい。」
てか、杉原ってだれ?
「約束だよ?
あ、それとコレ。」
先輩はそう言って机に携帯をおいた。
・・・・・俺のだ。
「なんで?」
「屋上に忘れてたの。じゃあね。」
先輩はそのまま手を振って部屋をでていってしまった。
そうだった・・・・。
あのとき、俺は携帯をとりに行ったんだった・・・・・。
てか俺・・・・
今、先輩に誘われた!?
デート??
じゃ、ないか・・・。
麗、さん?と杉原くんとかいうのも一緒
って言ってたし;
でも・・・
なんか、それってWデートっぽくね?
いや、ちょっと強引かな?
無理やりっぽいな;